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大野麥風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち

大野麥風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち

通常価格 ¥6,500
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本展覧会図録は、卓越した画家・大野麥風の代表作である『大日本魚類画集』を深く掘り下げた一冊。「原色木版二百度手摺り」という、気が遠くなるほど緻密な技法で制作された全72点の魚類画は、その原画や関連資料とともに紹介。
本書を通して、まるで水中にいるかのような感覚で、写実的でありながらも生命力あふれる魚たちの姿を堪能できる。さらに、本書は単なる展覧会図録に留まらず、江戸時代から現代に至る日本の博物画の系譜にも光を当てている。魚を描く表現の歴史的変遷を俯瞰することで、日本の美術史、生物学、そして印刷技術の交差点にある奥深い世界を垣間見ることができる、貴重な資料。

 

[タイトル] 大野麥(麦)風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち
[出版元] 東京ステーションギャラリー
[出版年月日] 2013年
[ページ数] 183頁
[大きさ] 約18.7×25.8×1.6cm / 0.61kg
[フォーマット] ソフトカバー
[タイトルよみ] オオノバクフウテン ダイニッポンギョルイガシュウトハクブツガニミルサカナタチ
[著者・編者等] 東京ステーションギャラリー/企画・編集、平瀬礼太(姫路市立美術館)、冨田章(東京ステーションギャラリー)、清水広子(東京ステーションギャラリー)/執筆、森重智子/デザイン
[ISBN] なし
[状態] 中古 美品 (ケース少擦れ)
[付属品] プラスチック製スリップケース
[掲載本]
[関連展覧会] 2013年 東京ステーションギャラリー(東京)

 

大野麥風(おおの ばくふう)

1888年 -1976年

東京に生まれ。
明治から昭和にかけて活躍した日本の画家。本名は要蔵。

当初は長原孝太郎に師事し、太平洋画会や白馬会などで洋画を学ぶ。
文展や帝展にも入選するなど、洋画家として頭角を現します。しかし、後に日本画に転向し、その画風を確立していきます。
魚をはじめとする水生生物の描写に優れ、「魚の画家」として知られるようになる。大野の代表作である木版画集『大日本魚類画集』(1937年-1944年刊行、全72点)は、その名を広く知らしめることになる。この画集制作にあたっては、水族館での写生に加えて、実際に潜水艦に乗って海中の魚類の生態を観察するなど、徹底した写実に基づいた制作姿勢が見られる。

大野の描く魚は、単なる博物画の正確さだけでなく、実際に泳いでいるような躍動感と生命力に満ちている。背景まで描き込むことで、魚の生息環境までも表現する点が特徴。また、「原色木版二百度手摺り」という非常に手間のかかる技法を用いることで、色彩豊かで緻密な表現を実現しました。

関東大震災(1923年)を機に関西へ移住し、兵庫県を拠点に活動。戦後は兵庫県日本画家連盟の委員長を務めるなど、地元の美術界にも貢献。生涯にわたり、魚への深い愛情と探求心をもって、唯一無二の魚類画を生み出し続けた画家。

 

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