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畠山直哉 A BIRD, BLAST #130

畠山直哉 A BIRD, BLAST #130

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畠山直哉『A BIRD BLAST #130』

発破の瞬間をとらえた一枚に、偶然一羽の鳥が写り込んでいる。
その“偶然”をめぐる時間と視覚の物語性、畠山直哉の写真観を凝縮している。

石灰石鉱山を舞台に、巨大なエネルギーの爆発と、そこに交錯する自然の存在を描いた作品。
発破によって舞い上がる岩塊や粉塵、空間の揺らぎの中を、鳥がひと筋の軌跡として横切る。
破壊と生成、静寂と轟音、生と死——相反するものがひとつの瞬間に交わるその光景は、
畠山が一貫して探求してきた「風景とは何か」「人間の営為はいかに自然に作用するのか」という問いを象徴している。

畠山はこれまで、撮影において物語的な要素を意図的に排除してきたが、本作ではそうした構えを感じさせない。
その視線の揺らぎや感情の兆しは、のちに故郷・陸前高田を撮影する契機へとつながっていく。
『A BIRD BLAST #130』は、畠山の表現における静かな転換点を示す一冊でもある。

2006年、タカ・イシイギャラリーより限定1000部で刊行。
『Blast』シリーズの一篇として位置づけられる本作は、時間・物質・記録という写真の根源的なテーマをめぐる畠山の思考を、最も凝縮したかたちで提示している。


[タイトル] A BIRD, BLAST #130
[出版元] Taka Isii Gallery
[出版年月日] 2006年
[ページ数] 36頁, 17図版
[大きさ] 約19.3×27.8×0.9cm、0.42kg
[フォーマット] ハードカバー
[タイトルよみ] ア バード, ブラスト  #130 
[著者・編者等] 畠山直哉/著、下田理恵/デザイン
[印刷] 猪瀬印刷/印刷
[ISBN] なし
[状態] 中古 【4】並~並下(天少シミ・薄ヤケ)
[付属品] なし
[掲載本] 飯沢耕太郎「写真的思考」ほか
[関連展覧会] 


畠山 直哉(はたけやま・なおや)1958-

1958年、岩手県陸前高田市生まれ。

筑波大学で大辻清司に師事し、卒業後東京を拠点に、自然と都市、そして写真の関係性を探求する作品を発表し続けている。
特に、生まれ故郷の近くに広がる石灰石鉱山や、都市の地下水路、ダム、工場など、日本の風景に内在する人工的な光景を主題にした作品で知られています。

2001年にはヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表に選ばれ、2011年の東日本大震災で被災した故郷・陸前高田を撮影するなど、社会的なテーマにも向き合っています。

2015年に紫綬褒章を受章。
現在は東京藝術大学大学院の教授を務めるなど、写真家としてだけでなく、教育者としても後進の育成に尽力している。

1997年に写真集『LIME WORKS』などで第22回木村伊兵衛写真賞。
2001年には『Underground』で第42回毎日芸術賞を受賞。

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畠山直哉

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