細江英公 抱擁
細江英公 抱擁
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細江英公写真集『抱擁 / Embrace』は、日本の写真史において重要な位置を占める一冊。
人間の内面に深く潜む「生」と「性」という根源的なテーマを追求した細江英公の、その集大成ともいえる作品。
細江はこれまで、舞踏家・土方巽をモデルとした『おとこと女』や、三島由紀夫をモデルとした『薔薇刑』など、時代をともに生きる芸術家との協働を通じて、実験的な写真表現を切り拓いてきた。そのコンセプチュアルな作品群は、戦後の日本写真が世界で認められる上で多大な影響を与えた。
本書は1971年に刊行された細江英公の代表作の一つ。写真家自身が「『薔薇刑』は未知との契り、『鎌鼬』は記憶との契りであるならば、『抱擁』は自分自身との契り」と語るように、この作品には彼自身の深い内省が込められている。構想から10年という歳月を費やして完成した本作は、長らく彼を悩ませてきた「ビル・ブラントの作品(※1)を超える」という課題を乗り越えた、と語るほどの自信作であり、細江英公の芸術的到達点を示す記念碑的な一冊といえるだろう。
※1:
ビル・ブラント写真集『Perspective of Nudes』(1961)
[タイトル] 抱擁
[出版元]
写真評論社
[出版年月日] 1971年5月(初版)
[ページ数] 頁付きなし
[大きさ] 約38.0×26.5×2.5cm (外寸)、1.40kg
[フォーマット] ハードカバー
[タイトルよみ] ホウヨウ
[著者・編者等] 細江英公/著・装幀、三島由紀夫/序文、
土方巽・
元藤燁子/モデル
[印刷] 日本写真印刷
[ISBN]
[状態] 中古 【4】並〜並下(函ヤケ・少イタミ・少シミ、三方小シミ、本文内少シミ)
[付属品] 函
[掲載本]
[関連展覧会]
細江英公(ほそえ・えいこう)
1933年3月18日山形県生まれ。
東京写真短期大学(現:東京工芸大学)技術科卒業後、フリーランスとなる。
清里フォトアートミュージアム館長を務める。
2024年9月16日、死去。





















