鬼海弘雄 東京迷路 トーキョー・ラビリンス
鬼海弘雄 東京迷路 トーキョー・ラビリンス
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浅草の力強いポートレートで知られる鬼海が、その裏側で追い求めたのがこの東京迷路。
雑多な東京の街で、あえて人影を排し、路地や街角にカメラを向けた。
意図したのは単なる風景の記録ではなく、人々の暮らしが刻まれた空間を写し出すこと──すなわち「空間のポートレート」を生み出すこと。
無人の場所でありながら、生活の痕跡や物語が滲み出し、見る者は「不在の存在」を感じ取らずにはいられない。
山形から上京した鬼海にとって、このシリーズは彷徨い歩いた東京への眼差しであり、自身の「東京物語」でもあったとあとがきに記されている。
喧騒から切り離された静謐なモノクロームに、迷宮のような東京の深い陰影と時間の堆積が浮かび上がる。
[タイトル] 東京迷路
トーキョー・ラビリンス
[出版元] 小学館
[出版年月日] 1999年12月10日(初版1刷)
[ページ数] 120頁
[大きさ] 約23.3×20.9×1.7cm、0.60kg
[フォーマット]ハードカバー
[タイトルよみ] トウキョウメイロ トウキョウラビリンス
[著者・編者等] 鬼海弘雄/著、アイジェイ・ワイダ/文、種村季弘/文、赤瀬川原平/文
[印刷] 光村印刷/印刷、新木恒彦/プリンティング・ディレクター
[ISBN]
4-09-681241-2
[状態] 中古 【5】並(背ヤケ、天少シミ、ケース少ヤブレ、帯少スレ)
[付属品] スリップケース
[掲載本]
[関連展覧会]
鬼海弘雄(きかい・ひろお)1945-2020
1948年3月18日、山形県寒河江市生まれ。
1963年高校を卒業後、山形県職員を経て法政大学文学部哲学科に学ぶ。
職を転々としながら撮影を続け、1984年フリーランスとなる。
1987年、浅草で人々のポートレート写真集「王たちの肖像」を刊行し、翌年日本写真協会新人賞及び第13回伊奈信男賞を受賞。
2004年、「PERSONA」(草思社)にて第23回土門拳賞を受賞。
2020年10月19日、東京都にて死去。
生涯を通じて「人間とは何か」を問い続けた写真家として知られる。
