商品情報にスキップ
1 26

増山たづ子 故郷:私の徳山村写真日記

増山たづ子 故郷:私の徳山村写真日記

通常価格 ¥4,700
通常価格 セール価格 ¥4,700
セール 売り切れ
税込。
数量

本書は、「記録するおばあちゃん」として知られた増山たづ子(1917–2006)が、生まれ故郷・岐阜県徳山村の姿を写し続けた写真集。

ダム建設により水没する運命にあった村の風景や、人々の暮らし、祭りの記憶を、「記録せな、村がなくなってまう」という思いのもと、20年以上にわたり撮影した。
使用カメラはコニカのピッカリコニカ。60歳で初めて手にしたそのカメラで、ネガフィルムを使いながら、消えゆく故郷を丹念に写め続けた。
本書は、増山の最初の写真集であり、まだ村を退く前のものである。

帯文で写真家・篠山紀信はこう述べている。「村が湖底に沈むことは悲しい。だがその心がこんなに素晴らしい写真の書を生んだ。素朴で邪心のない眼は、僕には写真の原初の力を感じさせた。」
技術ではなく“生きた眼”でとらえたこの記録は、失われた風景への愛と祈りを静かに伝える、日本写真史上の貴重な一冊。


[タイトル] 故郷(ふるさと) 私の徳山村写真日記
[出版元] じゃこめてい出版
[出版年月日] 1983年11月1日(2刷)
[ページ数] 128頁
[大きさ] 約25.8×18.3×1.1cm、0.42kg
[フォーマット] ソフトカバー
[タイトルよみ] フルサト ワタシノトクヤマムラシャシンニッキ
[著者・編者等] 増山たづ子/著、青木太郎/編集、中角晶俊/装幀、石垣りん/寄稿、串田孫一/寄稿
[印刷] ツチヤ印刷/印刷、協和製本/製本、高速製版ぎふ/製版、VCA/版下
[ISBN] 4-88043-500-7
[状態] 中古 【5】並(三方薄ヤケ・少シミ、帯イタミ大・ヤブレ)
[付属品] 別刷冊子「故郷:私の徳山村写真日記によせて」
[掲載本] 
[関連展覧会] 


増山たづ子(ますやま・たづこ)1917-2006

1917年(大正6年)4月15日、岐阜県徳山村戸入に生まれる。
徳山村戸入分校尋常小学校を卒業後、岐阜市の叔父・川口半平のもとで和裁を学ぶ。1936年(昭和11年)、徳山村の増山徳治郎と結婚。
夫は日中戦争で出征し生還するが、再召集されたインパール作戦で行方不明となる。
戦後も夫の帰還を待つ中、1957年、村にダム建設の計画が持ち上がる。増山は「夫が帰ってきた時に村が無くなっていたら説明できない」という思いから、素人でも扱える「ピッカリコニカ」C35 EFを手に取り、村の暮らしや笑顔、花や木々、季節の移ろいを撮影し始める。

1987年の廃村後も、移転した村人や村の記憶を追い続け、2006年3月7日まで撮影を継続。生涯で約10万カットのネガと600冊のアルバムを残し、失われゆく徳山村の姿を記録した。ダムは彼女の死後2年の2008年に完成。

主な著作・展示に『故郷 私の徳山村写真日記』(1983)、『ふるさとの転居通知』(1985)、『ありがとう徳山村』(1987)、『徳山村写真全記録』(1997)、『すべて写真になる日まで』(IZU PHOTO MUSEUM、2014)、『Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる』(東京都美術館、2021)などがある。

< Related Figures >

 

詳細を表示する