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ジェフリー・バッチェン 時の宙づり 生・写真・死

ジェフリー・バッチェン 時の宙づり 生・写真・死

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世界的な評価を得る写真史家ジェフリー・バッチェンによる、日本初刊行となるバイリンガル・カタログ。IZU PHOTO MUSEUMで開催された展覧会「時の宙づり—生と死のあわいで」(2010年4月3日〜8月20日)の公式図録として制作された一冊。

本展は、バッチェンが2004年に欧米各地を巡回させた「Forget Me Not: Photography and Remembrance」の続編として、写真と“時間”の関係に焦点をあてたもの。黎明期のダゲレオタイプや装飾を施した記念写真、写真ジュエリー、家族アルバムのスナップなど、写真史の主流からこぼれ落ちたヴァナキュラー写真300点以上を収録し、アメリカ、ヨーロッパ、メキシコ、日本で育まれてきた“忘れられた写真”の魅力を掘り起こしている。

「写真は、被写体を生と死のあいだに“宙づり”にする力を持つ」と語るバッチェン自身のコレクションを中心に構成され、過去の一瞬がどのように現在へ呼び戻され、記憶・追悼・愛情の媒体となってきたのかを探る内容となった。髪の毛や絵の具、書き込みと結びついた写真がもたらす五感的な体験、撮影者の影がのぞくスナップ写真が示す“生と死の境界の揺らぎ”など、既存の写真史では扱われにくい領域を丹念にすくい上げている。

テキストはジェフリー・バッチェン、甲斐義明、小原真史が担当。“写真とは何か”を根源から問い直す一冊。


[タイトル] 時の宙づり 生・写真・死 SUSPENDING TIME: LifeーPhotographyーDeath
[出版元] IZU PHOTO MUSEUM
[出版年月日] 2010年7月29日(2刷)
[ページ数] 256頁
[大きさ] 約21.0×14.8×1.9cm、0.57kg
[フォーマット] ハードカバー
[タイトルよみ] トキノチュウヅリ セイ・シャシン・シ
[著者・編者等] ジェフリー・バッチェン/著、甲斐義明/著、ジェフリー・バッチェン、小原真史/著、森陽子(IZU PHOTO MUSEUM)、林琢真(Deco design)/ブックデザイン
[印刷] アペイズム株式会社/印刷・製本
[ISBN] 978-4-904257-08-1
[状態] 中古 【8】美~並上
[付属品] 
[掲載本] 
[関連展覧会] 2010年 IZU PHOTO MUSEUM


ジェフリー・バッチェン(Geoffrey Batchen) 

ジェフリー・バッチェンは、写真史・美術史の領域で国際的に高く評価される写真史家。

ロンドン大学コートールド美術研究所で博士号を取得し、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、イギリスなど複数の大学で教鞭をとってきた。これまでニューヨーク市立大学(CUNY)教授、オックスフォード大学美術史学部教授などを歴任し、現在も写真史研究の最前線で活動している。

バッチェンは、写真術の誕生以前の発明的思考を探る代表作『Burning with Desire: The Conception of Photography』(MIT Press, 1997)をはじめ、ロラン・バルト『明るい部屋』を再考する論集『Photography Degree Zero』(MIT Press, 2009)、写真史と文化論を横断する『Each Wild Idea』(MIT Press, 2001)など、多数の重要著作を持つ。

また、彼は展覧会キュレーションの分野でも影響力を持ち、写真と記憶の関係を扱った「Forget Me Not: Photography and Remembrance」(2004年、アムステルダム・ファン・ゴッホ美術館ほか)を皮切りに世界的な巡回展を実現。日本では、2010年にIZU PHOTO MUSEUMで開催された「時の宙づり―生と死のあわいで」展のゲスト・キュレーターを務め、ヴァナキュラー写真に焦点を当てた独自の視座で注目を集めた。

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