上田義彦 FLOWERS
上田義彦 FLOWERS
受取状況を読み込めませんでした
Share
ニューヨーク・アート・ディレクターズ・クラブ (N.Y.ADC) 金賞を受賞した前作『AMAGATSU』から2年を経て発表された作品集。
多くの写真家が究極の美を求めてきた「花」という普遍的なテーマに挑んだ本書は、その研ぎ澄まされた美しさで見る者を魅了する。上田が、当時海の近くに引っ越した自宅の庭で、妻が飾った花を太陽の下で撮影したこのシリーズは、咲き誇る瑞々しい花だけでなく、枯れていく過程にある花々の姿も捉えています。これは、光と影、そして時間の流れまでも写し込むという、彼ならではの審美眼が凝縮されたものです。
上田は、大判カメラの8×10を多用するが、本作でも同様に大判カメラで撮影され、その圧倒的な解像度と細密な描写が、写真に奥行きと静謐な雰囲気を生み出している。また、本の判型も8×10のサイズを圧縮することなく収めており、まるでプリントを直接見ているかのような臨場感を味わうことができます。装丁は、アートディレクターの葛西薫が担当した。白い布装の函と本体は、被写体である花の繊細な美しさを際立たせる、シンプルで洗練されたデザイン。この装丁は作品と見事に調和し、一つの芸術作品として高く評価されている。
[タイトル] FLOWERS
[出版元] 光琳社出版
[出版年月日] 1997年11月19日
[ページ数] 104頁
[大きさ] 約32.2×26.8×2.4cm、1.59kg
[フォーマット] 布張りハードカバー
[タイトルよみ] フラワーズ
[著者・編者等] 上田義彦/著、伊藤俊治/テキスト、葛西薫/装幀
[印刷] 光琳社/印刷、新日本製本/製本
[ISBN] 4-7713-0262-6 C0072
[状態] 中古 【4】並〜並下(ケースシミ・薄ヤケ、背タイトル少剥げ、表紙と裏表紙に少シミ、三方少シミ、後ろ見返しに少シミ)
[付属品] 布張りスリップケース(外袋は欠)、出版案内、注文ハガキ
[掲載本]
[関連展覧会] 2025年 小山登美夫ギャラリー六本木(東京)
上田義彦(うえだ・よしひこ)1957-
1957年、兵庫県生まれ。
大阪写真専門学校を卒業後、写真家の福田匡伸、そして有田泰而に師事。
1982年の独立後、エディトリアルワークや広告写真、コマーシャルフィルムなどを数多く手掛け、東京ADC賞やニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞など、国内外の著名な賞を多数受賞し、日本を代表する写真家としての地位を確立。
また、近年はアートディレクターの原研哉とともに、無印良品の広告写真を手掛けている。
一方、作家としての活動も継続しており、自身の家族を撮った『At Home』や、花をテーマにした『Flowers』、森の静寂を捉えた『Materia』など、数々の写真集を出版。
2011年には、自身の写真ギャラリー「Gallery 916」(竹橋・東京)を主宰。
2021年には、脚本・監督・撮影を務めた初の長編映画『椿の庭』が公開されるなど、その活動は多岐にわたる。

























