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吉江淳 / YOSHIE Atsushi

出口の町 vol.5

出口の町 vol.5

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吉江淳による写真冊子『出口の町』シリーズ第5巻。群馬県太田市を中心とした身近な土地を歩きながら、「何もない」と見過ごされる風景を静かに見つめ続けたシリーズである。

吉江は写真について、「『自分の外側にあるもの』と出会うこと」だと語る。同じ土地を繰り返し歩き、その都度出会ったものに反応し、撮影を重ねることで、一つの土地との関係を少しずつ形にしていく。本シリーズに写されているのは、生まれ育ち、現在も暮らす群馬県太田市周辺の風景であり、作者自身の生活と切り離すことのできない場所である。

そこには雄大な自然も著名な景勝地も存在しない。幹線道路から押し出された人工物、古びた住宅、草むら、空き地、利根川沿いに流れ着いた生活の痕跡。人工と自然、中心と周辺、新しいものと古いものが混ざり合う境界が静かに広がっている。吉江は、その「中途半端な距離感」を持つ風景こそ、自らの自然であり、生を強く感じさせる景色だと捉えている。

本シリーズは、2018年から2021年にかけて刊行された写真冊子『出口の町』全6巻の一冊であり、その後2024年に刊行された同名写真集へとつながっていく作品群でもある。継続して同じ土地と向き合うことで生まれた、土地との関係そのものを写したシリーズ。日常の中にある風景を通して、都市と自然、人と土地との距離について静かに考えさせる一冊。

[タイトル] 出口の町 vol.5
[出版元] 吉江淳写真事務所(Salvage Press)
[出版年月日] 2021年2月11日
[ページ数] 48頁(23図版)
[大きさ] 約168*243*4mm / 180g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] デグチノマチ 5
[著者・編者等] 吉江淳/著、七郎(トラウト)/装丁
[印刷] 柏村印刷/印刷
[ISBN] -
[状態] 中古【7】並上(背角に少キズ)
[付属品] なし
[掲載本] なし
[関連展覧会] 吉江淳写真展「出口の町」(ニコンサロン、2023)、吉江淳写真展「出口の町」(OGU MAG+、2024)

吉江淳(よしえあつし)1973-

群馬県太田市生まれ。写真家。

1997年、中央大学文学部フランス文学科卒業。写真アシスタントを経て北海道の牧場で働いた後、フリーランスのカメラマンとして活動を開始。人工と自然、古いものと新しいもの、中心と周辺といった両義性を主題に、日本各地の風景を撮影し続けている。

2014年に『地方都市』、2016年に『川世界』を刊行。2018年より写真冊子『出口の町』シリーズを継続的に制作し、2024年には同名写真集をふげん社より刊行。2023年度第25回三木淳賞を受賞。

主な作品に『地方都市』『川世界』『出口の町』など。

主な受賞歴に第25回三木淳賞(2023年度)。

主な収蔵先 ‐

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