川世界
川世界
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吉江淳による2冊目の写真集。群馬県と埼玉県の間を流れる利根川中流域を舞台に、人の営みと自然が交錯する河川風景を記録した作品集。
本書に写されているのは、一般的に思い描く「自然」ではない。護岸や橋梁、グラウンド、工事の痕跡、バラック小屋、漂着したゴミなど、人間の営みが残したものが河川敷の草木と混ざり合い、一つの風景を形成している。長年河原を歩き続けた吉江は、そうした人工物と自然が均衡を保ちながら変化し続ける状態こそ、自身にとっての自然であると語っている。
『地方都市』に続く本作では、都市と自然、人工と風景、中心と周縁といった境界に目を向けながら、利根川流域の現在進行形の風景を静かな視線で見つめている。季節や時間とともに変化する河川敷の姿は、土地に積み重なった人々の営みや時間の流れを映し出し、日本の風土そのものを考えさせる。
管理されながら生き続ける河川風景を通して、「自然とは何か」を静かに問いかける一冊。
[タイトル] 川世界
[出版元] Salvage Press
[出版年月日] 2016年10月1日
[ページ数] 52頁
[大きさ] 約23428111mm / 565g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語、英語
[タイトルよみ] カワセカイ
[著者・編者等] 吉江淳/著・装丁、大田通貴/編集
[印刷] 中野コロタイプ/印刷
[ISBN] -
[状態] 中古【4】並〜並下(本体:背ヤケ・背に少ヨゴレ)
[付属品] -
[掲載本] ‐
[関連展覧会] 吉江淳写真展「川世界」(蒼穹舎、722、梅田蔦屋書店、2017)
吉江淳(よしえあつし)1973-
群馬県太田市生まれ。写真家。
1997年、中央大学文学部フランス文学科卒業。写真アシスタントを経て北海道の牧場で働いた後、フリーランスのカメラマンとして活動を開始。人工と自然、古いものと新しいもの、中心と周辺といった両義性を主題に、日本各地の風景を撮影し続けている。
2014年に『地方都市』、2016年に『川世界』を刊行。その後も写真冊子『出口の町』を継続的に制作し、2024年には同名写真集をふげん社より刊行。2023年度第25回三木淳賞を受賞。
主な作品に『地方都市』『川世界』『出口の町』など。
主な受賞歴に第25回三木淳賞(2023年度)。
主な収蔵先 ‐
< Related Figures >
大田通貴、江成常夫、露口啓二、宛超凡
