世界の民芸玩具
世界の民芸玩具
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玩具に宿るのは、子どもの遊び心だけではなく、祖先から受け継がれてきた共同体の記憶と祈りである。
本書は、兵庫県の私設博物館・日本玩具博物館が、世界各地の人々とともに築き上げてきた20世紀の民芸玩具コレクションを紹介する一冊。
木、土、木の実、麦わら、ヤシの葉、ヒョウタン、紙など、身近な素材から生まれた玩具は、地域ごとに異なる造形感覚や信仰、生活の知恵を色濃く映し出す。メキシコの陶芸村で作られたアヒルの貯金箱、イヌイットによる骨のけん玉、東欧や北欧に伝わる翼を広げた木製の鳥など、時代の流れのなかで忘れ去られつつある民衆芸術に静かに光を当てる。
本書では、館蔵品の中から56種類を厳選し、鮮やかな写真と簡潔な解説によってその魅力を伝える。あわせて、民芸玩具の宝庫ともいえる5つの国の玩具文化を紹介し、さらに国境を越えて共通する造形を10のテーマで横断的に捉えることで、民芸玩具の普遍性と土地ごとの個性を浮かび上がらせている。
近代化の過程で価値を見失われがちだった玩具たちは、個人の作を超えた集団の美意識と記号の集積でもある。人々の幸福への祈りとともにあった、20世紀のやさしい造形世界を、旅するように味わえる一冊。
[タイトル] 世界の民芸玩具
[出版元] 大福書林
[出版年月日] 2020年9月25日(初版1刷)
[ページ数] 160頁
[大きさ] 約188*238*17mm, 0.58kg
[フォーマット] ハードカバー
[タイトルよみ] セカイノミンゲイガング
[著者・編者等] 尾崎織女/著、高見知香/写真、軸原ヨウスケ/デザイン・企画
[印刷] 東京印書館
[ISBN] 4908465142
[状態] 新品
[付属品] なし
[掲載本]
[関連展覧会]
尾崎織女(おざき・あやめ)
神戸大学教育学部卒業。
(財)海外子女教育振興財団勤務を経て、1990年より日本玩具博物館学芸員。
30余年にわたり、世界各地の民芸玩具の調査・蒐集および研究ネットワークの構築に携わる。「世界のクリスマス展」「雛人形展」など、館内外での展覧会や講座の企画を多数手がけ、企画展示総数は300を超える。専門は節句をめぐる子ども文化。
著書に『ままごと』(文溪堂、2014)、『日本と世界おもしろ玩具図鑑』(共著、神戸新聞出版センター、2017)、『世界の民芸玩具―日本玩具博物館コレクション』(大福書林、2020)、『中国民衆玩具―日本玩具博物館コレクション』(大福書林、2022)
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