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荒木経惟 写真私情主義

荒木経惟 写真私情主義

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荒木経惟、生誕60周年を記念して2000年に刊行された集大成的写真集。1982年から荒木が日常の相棒として愛用し続けた中判カメラ、プラウベル・マキナで撮影された膨大な写真群から、約5万カットを“てきとーに厳選”した201点を収録し、撮影年ごとに年代順で構成。荒木の目線がどのように時代とともに揺れ、深まり、変化していったかを一冊のなかで追体験できる編成となっている。

収められているのは、愛妻・陽子や愛猫チロとの私的な日常、旅先や街角のスナップ、妖艶なヌードや緊縛の姿、さらに森山大道やビートたけしなど文化人の肖像まで、多岐にわたる被写体たち。80〜90年代を中心とする写真は、時にやさしく、時に湿度を帯び、時に凄烈なまでに親密で、荒木の“私情”がそのまま画面に沈殿しているかのような濃密さを放つ。

プリントはすべて荒木自身が手掛け、「私情をソーニューしたかった」と語る本作には、被写体との関係性や感情の揺れまでが焼き付けられている。300ページ超の厚みのなかに、荒木写真の主要なモチーフがほぼ網羅され、60歳という節目に立ち返る自己総括としても読み解ける内容。


[タイトル] 写真私情主義
[出版元] 平凡社
[出版年月日] 2000年5月25日(初版1刷)
[ページ数] 頁付きなし
[大きさ] 約26.7×19.3×3.5cm、1.55kg
[フォーマット] ハードカバー
[タイトルよみ] シャシンシジョウシュギ
[著者・編者等] 荒木経惟/著、鈴木成一デザイン室/ブックデザイン
[印刷] 凸版印刷/印刷、和田製本工業/製本
[ISBN] 4-582-27741-1 C0072
[状態] 中古 【5】並(カバー天地少イタミ・少シミ、見返しノドに少イタミ、天小口少シミ)
[付属品] 帯
[掲載本] 
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荒木経惟(あらき・のぶよし)1940-

1940年5月25日、東京都台東区三ノ輪に生まれる。
1959年、千葉大学工学部写真印刷工学科に進学し、1963年に卒業。卒業後、電通に入社し宣伝用カメラマンとして活動。1964年には「さっちん」で第1回太陽賞を受賞し、写真家としての存在感を示す。

1971年、同僚の青木陽子との新婚旅行を記録した私家版写真集『センチメンタルな旅』を発表し、“私写真”のスタイルを確立。1972年に電通を退社してフリーランスとなり、ヌード、都市風景、花、愛猫チロ、妻・陽子との日常、街角スナップなど、多彩な被写体を撮影。日常の断片や私的情感を前面に押し出す作風は、写真界に新たな潮流を生み出した。

1980年代以降は中判カメラのペンタックス67やプラウベル・マキナ67、ライカなどを用いた密度の濃い日常写真を展開。被写体への親密な視線と湿度のある描写で、私的空間と公共空間の境界を曖昧にする表現を追求。約500冊を超える写真集を刊行し、国内外で高く評価される。

主な写真集には『センチメンタルな旅』(1971)、『東京日和』(1977)、『写狂老人A』(1990)、『写真私情主義』(2000)、『荒木経惟写真全集』(2008)などがある。

受賞歴には太陽賞、オーストリア科学・芸術勲章、第6回安吾賞、第54回毎日芸術賞特別賞などがある。現在も撮影を精力的に続け、日本を代表する現代写真家として世界的に知られる存在。

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