富安隼久 TTP
富安隼久 TTP
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日本人写真家 富安隼久 の初作品集『TTP』。イギリスの出版社 MACK が主催する未出版作家のための賞、First Book Award 2018年グランプリ受賞に伴い刊行された一冊。
舞台はドイツ・ライプツィヒ。作者が暮らした学生寮の8階、南向きの窓から見下ろす公園の一角に置かれた一台の卓球台(tischtennisplatte:卓球台)。ある出来事をきっかけに、富安はこの卓球台を定点観測のように撮り始める。晴れの日も、雨の日も、雪の日も。春夏秋冬、変わらぬ距離と視点で、ただ静かにシャッターを切り続けた。
本来の用途で使われることはほとんどない。上半身裸で日光浴をする男、台の上で遊ぶ子どもたち、ストレッチをする人、弁当を広げる人、ボクシングの練習を始める若者、カラスやカップル。卓球台は人々を拒まず、用途を限定せず、ただそこに在り続ける。固定されたフレーミングとロングショット、デッドパンの視線が、流れゆく時間と人間の習性、そしてどこか“クォーキー”なユーモアを浮かび上がらせる。
2012年から2016年までの5年間をかけて制作された本シリーズは、写真集として結実した時点で、すでに作者の中では「過去のもの」だったという。評価を確かめるよりも先に次の制作へ向かう姿勢は、自己模倣にとどまらない富安の制作態度を象徴している。
●第44回(2018年度)木村伊兵衛賞ノミネート作品
[タイトル] TTP
[出版元] MACK
[出版年月日] 2021年(初版4刷)
[ページ数] 260頁
[大きさ] 約200*270mm,
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 英語
[タイトルよみ] ティーティーピー
[著者・編者等] 富安隼久/著
[印刷]
[ISBN] 978-1-912339-24-2
[状態] 中古 【7】並上
[付属品] 透明PVCジャケット付き
[掲載本]
[関連展覧会]
富安隼久(とみやす・はやひさ)1982-
1982年神奈川県生まれ。
2006年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、渡独。ライプツィヒ視覚芸術アカデミーで学び、2013年ディプロム取得、2016年マイスターシューラー号取得(ペーター・ピラー教授)。
学生寮の窓から公園の卓球台を5年間にわたり定点観測した写真集『TTP』で、2018年にMACK主催のFirst Book Awardを受賞。編集とプレゼンテーションを重視する姿勢で国際的評価を得る。
2014–16年ライプツィヒ視覚芸術アカデミー夜間講師を経て、2017年よりチューリッヒ芸術大学助手。ドイツ、スイスを拠点に活動。写真集と展覧会空間を往還しながら、視覚言語と提示方法を探求している。
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