ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる(コロナ・ブックス)
ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる(コロナ・ブックス)
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ヘンリー・ダーガーによる絵物語『非現実の王国で』の世界に迫る本書は、孤独な生のなかで紡がれた膨大な創作と、その背後にある人生を読み解く一冊。
天涯孤独のまま、約60年にわたり誰にも知られることなく制作を続けたダーガー。少女戦士ヴィヴィアン・ガールズが子どもたちを奴隷化する大人たちと戦う壮大な物語は、自伝的要素と交錯しながら、現実と非現実の境界を揺るがす。カラー図版53点とテキストの抜粋によって、その特異なイメージの全貌が提示される。
死後、大家であったネイサン・ラーナーによって発見・保存された作品群は、やがてアウトサイダー・アートを代表する存在として評価されるに至った。コラージュやトレースを駆使した独自の手法、反復される少女像、そしてエロスと暴力、無垢と残酷さが同居する世界は、見る者に強烈な印象を残す。
評論・丹生谷貴志、詩・やくしまるえつこ、エッセイ・坂口恭平といった多角的なテキストも収録。ダーガーという存在の特異性と、その創作が持つ尽きることのない魅力を浮かび上がらせる。
[タイトル] ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる(コロナ・ブックス)
[出版元] 平凡社
[出版年月日] 2013年12月20日(初版1刷)
[ページ数] 151頁
[大きさ] 約168*218*11mm / 330g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] ヘンリー・ダーガー ヒゲンジツヲイキル (コロナ・ブックス)
[著者・編者等] 小出由紀子/編著、坂口恭平/著、丹生谷貴志/著、やくしまるえつこ/著、熊谷智子/装幀・レイアウト
[印刷] 東京印書館/印刷・製本
[ISBN] 9784582634778
[状態] 中古 【7】並上
[付属品] 帯
[掲載本] -
[関連展覧会] -
小出由紀子(こいで・ゆきこ)
日本のインディペンデント・キュレーター。
早稲田大学卒業後、資生堂に勤務し、1990年に独立。東京とシカゴを拠点に活動を開始し、美術展の企画や出版に携わる。
とりわけアウトサイダー・アートやアール・ブリュットの分野における先駆的存在として知られ、ビル・トレイラー展(1992)、ジュディス・スコット展(2001)、ヘンリー・ダーガー展(2011)など、国内外の重要な作家を紹介してきた。
2000年に小出由紀子事務所を設立し、2003年からはギャラリースペースを併設。さらに2006年以降は海外のアートフェアにも参加し、ジャンルや評価軸を横断する展示活動を展開している。
人種や性別、学歴、障害といった枠組みを超え、「人が表現することの根源」を探ることをテーマに、多様な表現の可能性を提示し続けている。
Henry Joseph Darger ( ヘンリー・ダーガー)1892-1973
1892年4月12日 、アメリカ・シカゴ出身。アウトサイダー・アーティスト。
幼少期に母を亡くし、父とも離別。孤児院や施設での生活を経て、成人後は病院の清掃員として働きながら、社会とほとんど関わることのない孤独な生活を送った。その一方で、自室にこもり、数十年にわたり膨大な創作活動を続ける。
代表作『非現実の王国で(In the Realms of the Unreal)』は、1万ページを超えるテキストと数百点に及ぶ挿絵からなる壮大な絵物語で、少女戦士ヴィヴィアン・ガールズが子どもたちを救うために戦う物語が描かれる。コラージュやトレーシングペーパーを用いた独自の技法、雑誌や広告からの引用を組み合わせたイメージは、無垢さと暴力性が交錯する特異な世界を形成している。
1973年4月13日、死去。
ダーガーの作品は生前公にされることはなく、1973年の死後、大家であったネイサン・ラーナーによって発見・保存された。その後、アウトサイダー・アートを代表する作家として国際的に評価されるようになる。
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