The Advantage / ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ
The Advantage / ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ
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ベルギーの画家ミヒャエル・ボレマンス(Michaël Borremans、1963–)の作品集。2014年1月11日から3月30日まで、東京の原美術館で開催された、日本の美術館では初となる個展「ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ」にあわせて刊行された展覧会図録。
ボレマンスは1990年代半ばに写真を中心とした表現から絵画へと移行し、古典絵画の技法と写真の視覚表現を取り入れながら、独自の人物像を描いてきた。ディエゴ・ベラスケスやエドゥアール・マネらの絵画を参照し、時間や場所を特定できない空間のなかで、何らかの作業や儀式に没頭する人物を繰り返し描いている。
本展では、作家自身が選んだ30点余りの油彩画に加え、映像作品も紹介された。写実的な描写によって人物の存在感を与えながら、その行為の目的や場面の背景を曖昧にすることで、現実と虚構の境界を揺さぶる作品群を収録している。
本書には、美術評論家・清水穣による「絵画の破片―ミヒャエル・ボレマンスの絵画」と、ジェフリー・グローヴによる「ミヒャエル・ボレマンス:ニヒリスト・ヴィジョンの開放」を掲載。清水は絵画における没入と演劇性、写真による断片化の問題から作品を考察し、グローヴは美術史との関係や人物の非現実的な振る舞いを通して、ボレマンスの絵画に潜む心理的な緊張を論じている。
かつて邸宅として使用されていた原美術館の建築空間と、ボレマンスの絵画が持つ静謐で不確かな時間感覚との関係も、本展を特徴づける要素となっている。古典的な絵画技法、写真、映画的な演出を横断する作家の表現を紹介した展覧会図録。
[タイトル] The Advantage / ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ
[出版元] 原美術館
[出版年月日] 2014年1月10日
[ページ数] 108頁
[大きさ] 約150*211*12mm / 329g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語、英語
[タイトルよみ] ミヒャエル・ボレマンス アドバンテージ
[著者・編者等] Michaël Borremans/作品、原美術館/編集、清水穣/文、Jeffrey Grove/文、下田理恵/デザイン、尾形万里子/英文和訳、Norman Chan/和文英訳
[印刷・製本] サンエムカラー/印刷
[ISBN] 9784904458099
[状態] 中古【6】並上〜並(縁少キズ、少スレ)
[付属品] -
[掲載本] -
[関連展覧会] ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ / Michaël Borremans: The Advantage(原美術館、東京、2014年1月11日–3月30日)
Michaël Borremans(ミヒャエル・ボレマンス)1963–
1963年、ベルギー・ヘラールツベルヘン生まれ。ベルギーのゲントを拠点に活動する画家、映像作家。写真や版画の制作を経て、1990年代半ばから本格的に絵画に取り組む。
ディエゴ・ベラスケス、エドゥアール・マネらの古典的な絵画技法や、ベルギーのシュルレアリスムの伝統を参照しながら、人物を中心とした具象絵画を制作。古い写真、映画のスチール、印刷物などのイメージを着想源とし、現実の場面を思わせながらも、その意味や背景を容易には読み取れない画面を構成する。
人物たちはしばしば視線を伏せ、孤立した空間のなかで目的の不明な行為を続けている。写実的な描写と、演劇的に構成された不自然な状況を組み合わせることで、人間の存在や心理をめぐる曖昧なイメージを生み出している。絵画と並行して映像作品も制作している。
日本では2008年にギャラリー小柳で個展「Earthlight Room」を開催し、2011年の横浜トリエンナーレにも参加した。2014年には原美術館で、日本の美術館として初めての個展「ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ」を開催した。
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