荒木経惟写真全集 第8巻 私日記・過去
荒木経惟写真全集 第8巻 私日記・過去
受取状況を読み込めませんでした
荒木経惟による『荒木経惟写真全集 第8巻 私日記・過去 The Works of Nobuyoshi Araki 8: Private Diary 1980–1995』は、全20巻からなる写真全集の一冊であり、日付という装置を通して写真と時間の関係を撹乱する作品である。1980年から1995年までの日付が付されているが、実際の撮影は主に1980年と1984年に集中している。
全点に日付が挿入された本書は日記形式を想起させるが、その多くは作為的に設定されたものである。街頭スナップや身近な風景、文化人の姿が断片的に並び、時間は記録としてではなく編集によって再構成された「私的時間」として提示される。日付操作という手法によって、写真は過去と未来を横断するメディアへと転化し、日記という形式そのものが揺さぶられている。
荒木にとって日付とは記録ではなく、写真行為を成立させる枠組みである。本書は「写真=日記」という等式を提示しつつ、それをフィクションとして更新する。巻末には加藤典洋のテキストと荒木自身の解説を収録。
[タイトル] 荒木経惟写真全集 第8巻 私日記・過去 The Works of Nobuyoshi Araki-8 Private Diary 1980-1995
[出版元] 平凡社
[出版年月日] 1996年7月20日
[ページ数] 192頁
[大きさ] 約150*225*15mm
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] アラキノブヨシシャシンゼンシュウ ダイ8カン シニッキ カコ
[著者・編者等] 荒木経惟/著、鈴木成一デザイン室/ブックデザイン、門崎敬一/編集、畑中章宏/編集、足立享/編集、
[印刷] 凸版印刷/印刷、大口製本印刷/製本
[ISBN]
[状態] 中古 【5】並(経年薄ヤケ)
[付属品] -
[掲載本] -
[関連展覧会] -
荒木経惟(あらき・のぶよし)1940-
1940年5月25日、東京都台東区三ノ輪に生まれる。
1959年、千葉大学工学部写真印刷工学科に進学し、1963年に卒業。卒業後、電通に入社し宣伝用カメラマンとして活動。1964年には「さっちん」で第1回太陽賞を受賞し、写真家としての存在感を示す。
1971年、同僚の青木陽子との新婚旅行を記録した私家版写真集『センチメンタルな旅』を発表し、“私写真”のスタイルを確立。1972年に電通を退社してフリーランスとなり、ヌード、都市風景、花、愛猫チロ、妻・陽子との日常、街角スナップなど、多彩な被写体を撮影。日常の断片や私的情感を前面に押し出す作風は、写真界に新たな潮流を生み出した。
1980年代以降は中判カメラのペンタックス67やプラウベル・マキナ67、ライカなどを用いた密度の濃い日常写真を展開。被写体への親密な視線と湿度のある描写で、私的空間と公共空間の境界を曖昧にする表現を追求。約500冊を超える写真集を刊行し、国内外で高く評価される。
主な写真集には『センチメンタルな旅』(1971)、『東京日和』(1977)、『写狂老人A』(1990)、『写真私情主義』(2000)、『荒木経惟写真全集』(2008)などがある。
受賞歴には太陽賞、オーストリア科学・芸術勲章、第6回安吾賞、第54回毎日芸術賞特別賞などがある。現在も撮影を精力的に続け、日本を代表する現代写真家として世界的に知られる存在。
< Related Figures >
荒木経惟
