女たちの猪飼野
女たちの猪飼野
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写真家・太田順一によるフォト・ドキュメンタリー『女たちの猪飼野』。1987年に晶文社から刊行された本書は、大阪市生野区の猪飼野に暮らす在日韓国・朝鮮人の人々を約3年にわたり取材し、町の日常と15人の女性たちの証言を写真とインタビューでまとめた一冊。
猪飼野は、在日韓国・朝鮮人が多く暮らしてきた大阪の地域。サンダル工場や金属塗装などの小さな工場、市場に並ぶキムチや豚足、行き交う朝鮮語など、独自の生活文化が育まれてきた。1973年の住居表示変更によって地名としての「猪飼野」は姿を消したが、人々の暮らしのなかでは使われ続けている。
本書では、生野民族文化祭に集う人々や、民族学級で学ぶ子どもたち、仕事や家庭を支える女性たちの姿を記録。日本語の読み書きを学ぶ一世の女性たちが集まる「オモニ学校」など、地域のなかで受け継がれてきた文化や日々の営みを写し出している。
インタビューでは、15人の女性たちが自身の生い立ち、家族、仕事、差別の経験、民族的なアイデンティティについて語る。太田は、在日韓国・朝鮮人を社会問題という枠組みだけで捉えるのではなく、そこに生きる一人ひとりの暮らしを見つめようとした。
写真と当事者自身の言葉を通して、1980年代の猪飼野の生活文化と、そこで暮らす女性たちの経験を記録した作品。巻末には太田による取材記「僕の猪飼野メモ」を収録している。
[タイトル] 女たちの猪飼野 — フォト・ドキュメンタリー
[出版元] 晶文社
[出版年月日] 1987年10月25日
[ページ数] 136頁
[大きさ] 約185*258*12mm / 390g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] オンナタチノイカイノ
[著者・編者等] 太田順一/著、平野甲賀/ブックデザイン
[印刷・製本] サンニチ印刷/印刷、牧製本/製本
[ISBN] 4794970196
[状態] 中古【5】並(全体的に薄ヤケ)
[付属品] 帯
[掲載本] -
[関連展覧会] -
太田順一(おおた じゅんいち)1950–
1950年、奈良県生まれ。写真家。早稲田大学政治経済学部を中退後、大阪写真専門学校を卒業。1980年から1984年にかけて、友人たちと写真誌『オン・ザ・シーン』を刊行した。
フリーランスの写真家として、雑誌や新聞を中心に写真ルポルタージュや写真批評を発表。社会の周縁に置かれた人々や、地域に根ざした暮らしを長期にわたり取材してきた。
1987年、大阪市生野区の猪飼野に暮らす在日韓国・朝鮮人女性たちを取材した『女たちの猪飼野』を刊行。その後も、大阪に暮らす沖縄出身者やハンセン病療養所の入所者、地域社会の変化などを題材に、写真と文章による記録を続けている。
主な著作・写真集に『女たちの猪飼野』(1987年)、『佐渡の鼓童』(1989年)、『大阪ウチナーンチュ』(1996年)、『ハンセン病療養所 百年の居場所』(2002年)、『化外の花』(2003年)、『父の日記』(2010年)、『遺された家 — 家族の記憶 —』などがある。
『化外の花』で日本写真協会賞作家賞、『父の日記』で伊奈信男賞を受賞するなど、ドキュメンタリー写真の分野で評価を受けている。
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