鬼海弘雄 Persona ペルソナ
鬼海弘雄 Persona ペルソナ
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写真家 鬼海弘雄 が30年以上にわたり浅草で撮り続けた人物ポートレートを集成した代表作『PERSONA』。撮影の舞台は 浅草寺 の境内。通りがかった人々に声をかけ、寺の壁を背景に正面から撮影された肖像は、都市に生きる無名の人々の存在を静かに浮かび上がらせる。
鬼海はこれまで『王たちの肖像』『や・ちまた』などで浅草のポートレートを発表してきたが、本書ではオリジナルプリントのサイズに近い大判で収録。トリプルトーン印刷によって、深い階調と質感をもつモノクロームの世界が精緻に再現されている。なお本書により、鬼海は2004年に 土門拳賞(第23回)を受賞。
写真には、作者自身による独特のキャプションが添えられる。「遠くから歩いてきたという青年」「子どもの頃から目立ちたがり屋でよくいじめられた……と話す男」など、短い言葉は人物の背景や物語を想像させ、肖像を単なる記録から社会の寓話へと変えていく。
また本書には、十数年の歳月を経て同じ人物を再び撮影したポートレートも収録されており、人と時間の変化が鮮やかに刻まれている。166人の肖像は、巨大都市東京の縮図であると同時に、人間存在の孤独や運命を映し出す静かな哲学の書ともいえる。
ポーランドの映画監督 アンジェイ・ワイダ は本書に寄せた文章の中で、鬼海の写真を「人間の運命に向けられた物悲しいまなざし」と評した。写真家のカメラの前で、被写体は見栄や体裁から解放され、現代社会の詩のような一瞬を生きる。『PERSONA』は、無名の人々の顔を通して、人間という存在の奥行きを問いかける写真集。
●第23回(2004年)土門拳賞受賞作品
[タイトル] Persona ペルソナ
[出版元]草思社
[出版年月日] 2003年9月26日(初版)
[ページ数] 180頁
[大きさ] 約270*200mm
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] ペルソナ
[著者・編者等] 鬼海弘雄/著、間村俊一/装幀
[印刷] 東京印書館/印刷
[ISBN] 4794212402
[状態] 中古 【6】並上~並(函少イタミ、三方僅かにヤケ)
[付属品] 輸送函、帯、展覧会チラシ1枚
[掲載本] -
[関連展覧会] -
鬼海弘雄(きかい・ひろお)1945-2020
1948年3月18日、山形県寒河江市生まれ。
1963年高校を卒業後、山形県職員を経て法政大学文学部哲学科に学ぶ。
職を転々としながら撮影を続け、1984年フリーランスとなる。
1987年、浅草で人々のポートレート写真集「王たちの肖像」を刊行し、翌年日本写真協会新人賞及び第13回伊奈信男賞を受賞。
2004年、「PERSONA」(草思社)にて第23回土門拳賞を受賞。
2020年10月19日、東京都にて死去。
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鬼海弘雄、橋口譲二
