torii
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下道基行の写真集『torii』。2006年から2012年にかけて、日本の現在の国境の外側に残された鳥居を探して撮影した同名シリーズをまとめ、2013年に下道自身が立ち上げたMichi Laboratoryより刊行された。アメリカ領北マリアナ諸島、中国東北部、台湾、韓国、ロシア・サハリンなどを巡ったフィールドワークから構成されている。
明治時代から第二次世界大戦終結まで、日本の統治や移住に伴って東アジア各地に神社や鳥居が建てられた。戦後、それらは撤去されたものもあれば、その土地の生活のなかで別の姿へ変化しながら残されたものもある。サイパンでは墓地に鳥居が残り、台湾では地面に横たえられ、公園のベンチとして使われているものも撮影されている。
下道はもともと、日本国内に残る砲台や戦闘機格納庫などを調査した〈戦争のかたち〉の取材を通して、国外にも旧日本統治期の痕跡が残されていることを知り、調査を始めた。本作では鳥居を単なる戦争遺構として記録するのではなく、それ自体を写真の「主人公」として捉えている。
神社の聖域と日常の空間を分ける鳥居は、もともと「境界」を示す存在でもある。国境の外に残された鳥居が、それぞれの土地で形や用途、意味を変えていく姿を通して、国家や歴史によって引かれた境界と、人々の日常のなかで時間をかけて変化していく風景を見ていくシリーズとなっている。
写真に加え、台湾での旅の日記や取材メモなどフィールドワークの記録も収録。未発表を含む30点の写真を掲載し、写真・文章・編集は下道基行、装丁は橋詰宗。1000部刊行。
[タイトル] torii(トリイ)
[出版元] Michi Laboratory(ミチラボラトリー)
[出版年月日] 2013年12月6日
[ページ数] 74頁
[大きさ] 約231×289×12mm / 495g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語 / 英語
[タイトルよみ] トリイ
[著者・編者等] 下道基行 / 写真・文章・編集、橋詰宗 / 装丁
[印刷・製本] 山田写真製版所/印刷・製本
[ISBN] 9784990751807
[状態] 中古【7】並上
[付属品] -
[掲載本] -
[関連展覧会] 「torii」梅香堂、大阪、2013年
下道基行(したみち・もとゆき)1978–
1978年岡山県生まれ。2001年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。
旅やフィールドワークをもとに、風景のなかに残された物や記憶、歴史と現在の関係を、写真、文章、映像、インタビューなどを通して作品化している。
2001年から2005年にかけて、日本各地に残る砲台や戦闘機格納庫などの軍事施設跡を調査した〈戦争のかたち〉を制作。2006年からは、日本の現在の国境の外側に残された鳥居を訪ねる〈torii〉を開始した。
2012年「光州ビエンナーレ2012」NOON芸術賞、2013年「第6回 岡山県新進美術家育成『I氏賞』」大賞、2015年「さがみはら写真新人奨励賞」を受賞。2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」に参加。
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