わが東京100 ニコンサロンブックス5
わが東京100 ニコンサロンブックス5
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日本を代表する写真家・須田一政による初期写真集『わが東京100』。
1979年にニコンサロンブックス第5集として刊行された一冊で、須田一政にとって初期を代表する重要作。東京・神田生まれの須田が、自身の生まれ育った東京の街を歩きながら撮影したスナップで構成されている。
路地、祭り、酒場、商店街、子供、大人、見世物、看板、群衆──。東京という巨大都市の中に潜む、湿度や匂い、人々の気配を鋭敏に掬い上げた写真群。後年の『人間の記憶』へと繋がる、須田一政独自の「都市を見る眼」が既に強く現れている。
1970年代、日本各地を旅しながら撮影した代表作『風姿花伝』によって注目を集め始めた時期の刊行であり、本書では旅ではなく“東京”という土地へ視線を向けている点も興味深い。
また、本書は内容だけでなく制作陣も非常に豪華。作品選択を三木淳、森永純が担当し、構成・装幀・レイアウトは日本デザイン界を代表する亀倉雄策が手がけている。スクエア寄りの図版配置と下部余白を生かしたレイアウトも美しく、写真集としての完成度が高い。
巻末には田中雅夫による「わが東京・わが須田一政」、植田正治によるテキスト、座談会「市井の写真家 須田一政」なども収録。1970年代日本写真の空気を伝える資料としても貴重。
ニコンサロンブックスは、「商業的には難しくとも、将来的に写真史に寄与する作品を残す」という理念のもと刊行されていたシリーズであり、本書もその代表的な一冊と言える。
[タイトル] 須田一政 わが東京100 ニコンサロンブックス5
[出版元] ニッコールクラブ
[出版年月日] 1979年3月
[ページ数] 100図版
[大きさ] 約212×298×10mm / 690g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] スダイッセイ ワガトウキョウ100 ニコンサロンブックス5
[著者・編者等] 須田一政/著、亀倉雄策/構成・装幀・レイアウト、三木淳・森永純/作品選択、田中雅夫/テキスト
[印刷] 凸版印刷/印刷
[ISBN] なし
[状態] 中古【5】並(カバー:背ヤケ・天少イタミ、本体:三方少シミ)
[付属品] なし
[掲載本] ‐
[関連展覧会] ‐
須田一政(すだ・いっせい)1940-2019
東京・神田生まれ。写真家。
東京綜合写真専門学校卒業後、寺山修司主宰の演劇実験室「天井桟敷」の専属カメラマンとして活動。その後フリーとなり、日本各地を旅しながら独自のスナップ表現を確立した。
1970年代の代表作『風姿花伝』では、日本の土俗性や祭礼、人々の身体感覚を鋭く写し取り、日本写真史に残る重要作として高く評価されている。
都市、路上、民俗、見世物、小さな違和感や“異形”への鋭い感覚を持ち、強いフラッシュと切れ味のある構図によって、日常の奥に潜む不穏さやユーモアを写し出した。
1997年、『人間の記憶』で第16回土門拳賞受賞。
代表作に『風姿花伝』『わが東京100』『人間の記憶』『東京迷路』『民謡山河』『凪の片』など。
< Related Figures >
森山大道、中平卓馬、深瀬昌久、植田正治
URL:suda-issei-waga-tokyo-100
