新・砂を数える(サイン入り)
新・砂を数える(サイン入り)
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1989年、昭和天皇の崩御と美空ひばりの死を契機に、一つの時代の終わりを実感した土田ヒロミは、長年撮り続けてきた〈砂を数える〉を完結させた。本書は、その続編として制作されたシリーズ〈新・砂を数える〉をまとめた作品集である。
1970年代から都市に集まる群衆を撮り続けてきた土田は、バブル経済崩壊後の日本社会において、人々の集まり方や群れのあり方が大きく変化したことに着目した。かつてのように一つの方向へ向かう群衆ではなく、「互いに距離をとって群れる姿」が現れたと土田は語る。本書では、祭り、花見、初詣、デモ、観光地など、人々が集まる風景を通して、1990年代から2000年代初頭の日本社会を記録している。
収録作品はカラーによる〈新・砂を数える 1995-2004〉と、モノクロームによる〈砂を数える 1975-1989〉の二部構成。
さらに本作では、自らの姿を画面内へデジタル合成するなど、写真と現実の関係を問い直す試みも行われている。デジタル技術によって写真が事実の証明ではなくなりつつある状況を先取りしながら、群衆とメディア環境の変化を同時に捉えた意欲作である。
高度経済成長期からポスト・バブル期へ。群衆という存在を通して日本社会の変化を見つめ続けた土田ヒロミの代表作。今日のSNS社会やフェイクイメージの時代を予見するかのような視点も含め、日本写真において新しい試みをした一冊。
[タイトル] 新・砂を数える
[出版元] 冬青社
[出版年月日] 2005年6月20日(初版)
[ページ数] 160頁
[大きさ] 約298×300×20mm
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語、英語
[タイトルよみ] シン・スナヲカゾエル
[著者・編者等] 土田ヒロミ/著、白谷敏夫/デザイン
[印刷] 東京印書館/印刷・製本(高柳昇/プリンティングディレクター)
[ISBN] 4887730314
[状態] 中古【6】並上~並(函:シール貼り跡、角僅かにアタリ)
[付属品] 函
[掲載本] ‐
[関連展覧会] 土田ヒロミ 写真展 新・砂を数える(LADS GALLERY、2026)
土田ヒロミ(つちだ・ひろみ)1939-
福井県南条郡堺村(現・南越前町)生まれ。写真家。
福井大学工学部卒業後、ポーラ化粧品本舗勤務を経て東京綜合写真専門学校研究科で学ぶ。1971年、「自閉空間」で第8回太陽賞を受賞し独立。以後、日本社会や戦後史を主題とした作品を発表し続ける。
1970年代の代表作〈俗神〉では日本各地の祭礼や民俗信仰を撮影。その後〈砂を数える〉〈ヒロシマ三部作〉〈BERLIN〉〈フクシマ〉などを制作し、日本人と社会の関係を問い続けた。
代表作に『俗神』『砂を数える』『新・砂を数える』『ヒロシマ1945-1979』『ヒロシマ・モニュメント』『ヒロシマ・コレクション』『BERLIN』『フクシマ』『Aging』など。
主な受賞歴に太陽賞(1971)、日本写真協会年度賞(1984)、伊奈信男賞(1987)、土門拳賞(2008)。
主な収蔵先に東京都写真美術館、東京国立近代美術館、横浜美術館、ボストン美術館、ニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館、カーネギー美術館、カナダ国立美術館、テート・モダン、ポンピドゥー・センターなど。
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