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鶴巻育子 / TSURUMAKI Ikuko

お山のおいぬさま

お山のおいぬさま

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東京・青梅の御岳山(みたけさん)に受け継がれる狼信仰を、写真家・鶴巻育子が記録した写真集。2023年3月、Jam Photo Galleryで開催された同名写真展にあわせて、武蔵御嶽神社より刊行された。

御岳山の山頂近くにある武蔵御嶽神社では、ニホンオオカミを神格化した神が「おいぬさま」と呼ばれ、古くから山や人々を守る存在として信仰されてきた。「おいぬさま」という名だが、ここでいう「いぬ」は犬ではなく狼を指している。

その信仰は、日本の古い伝承に登場する日本武尊が御岳山で道に迷った際、白い狼に導かれたという物語に由来する。白い狼はのちに山の守り神とされ、魔除け、盗難除け、五穀豊穣などを願う人々の信仰を集めた。

江戸時代中期以降、この信仰は神社への参拝者を案内し、宿を提供していた神職「御師」の活動によって関東一円へと広がった。御岳山には現在も御師の家や宿坊が残り、その家のなかに設けられた神棚や祭壇には、さまざまな姿をしたおいぬさまが祀られている。

本書には、山上と山下の宿坊や御師の家に伝わるおいぬさま50体を収録。鋭い牙を見せるもの、静かに伏せるもの、長い年月を経て表面が摩耗したものなど、一体ごとに異なる造形と佇まいを正面から写し出している

信仰の対象であると同時に、人々の暮らしのなかで守られ、受け継がれてきた像の記録。狼をめぐる伝承、山岳信仰、御師集落の歴史と、そこに今も残る祈りのかたちを見つめる一冊。

[タイトル] お山のおいぬさま
[出版元] 武蔵御嶽神社
[出版年月日] 2023年3月14日
[ページ数] 192頁
[大きさ] 約186*125mm
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] オヤマノオイヌサマ
[著者・編者等] 鶴巻育子/写真、宮添浩司/装丁
[印刷] 藤原印刷株式会社
[ISBN] -
[状態] 中古【9】美
[付属品] -
[掲載本] -
[関連展覧会] 鶴巻育子写真展「お山のおいぬさま」/Jam Photo Gallery/2023年

鶴巻育子(つるまきいくこ)1972-

東京都生まれ。写真家、Jam Photo Gallery主宰。

広告代理店勤務を経て写真を学び、ブライダル写真事務所、写真家のアシスタントを経て独立。広告写真の撮影、カメラ雑誌への執筆、写真講師など幅広く活動する。

国内外のストリートスナップを発表する一方、視覚障害のある人々への取材を通して「みること」を考える作品にも取り組む。2019年、東京・目黒にJam Photo Galleryを開設。写真家の企画展や若手作家の発表、写真文化の普及に携わっている。

主な個展に「東京 オオカミの山」「The Bus」「PERFECT DAY」「夢」「芝生のイルカ」「お山のおいぬさま」「幸せのアンチテーゼ」「ALT」など。2025年、『ALT』で第33回林忠彦賞を受賞。

< Related Figures >

武蔵御嶽神社、Jam Photo Gallery、宮添浩司

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