紙のフォルム
紙のフォルム
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尾川宏『紙のフォルム』。一枚の紙を「折る」「曲げる」「切る」「組む」といった操作によって変形させ、平面から立体へと展開していく紙の造形をまとめた作品集。1967年に求龍堂より刊行された初版。本品は函、カバーに加え、実際に作品を制作するための実物型紙が付属する。
前半では、白い紙から生まれた多様な立体作品をモノクロ写真で収録。折れや曲面、切断面、組み合わせによって生まれる形と、そこに落ちる光や影までを写真によって見せている。後半の「作る」では、各作品の制作方法を図とともに紹介し、完成した造形がどのような操作から生まれているのかを辿ることができる。
尾川はあとがきで、紙は手を加えるほどその素材本来の美しさから遠ざかり、反対に単純な操作ほど紙そのものの美しさが生かされることに気づいたと記している。「折る」「曲げる」「切る」「組む」という身近な手の動きを通して、紙そのものの性質を立体造形へと展開した作品集となっている。
序文は原弘、造本・レイアウトは田中一光。写真を通して作品の形を見せる前半と、実際の制作方法を伝える後半、さらに実物型紙を組み合わせることで、見るだけでなく自ら紙に触れて形をつくるところまで含めて構成されている。1968年には毎日出版文化賞を受賞し、同年、神奈川県立近代美術館で「紙のフォルム展」が開催された。
[タイトル] 紙のフォルム
[出版元] 求龍堂
[出版年月日] 1967年9月10日(初版)
[ページ数] 114頁
[大きさ] 約185×278×25mm / 860g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] カミ ノ フォルム
[著者・編者等] 尾川宏 / 著、原弘 / 序文、田中一光 / 造本・レイアウト、二川幸夫 / 口絵写真、栗原實 / 写真撮影
[印刷・製本] 廣橋精版印刷 / 印刷、岸田製本 / 製本
[ISBN] -
[状態] 中古【5】並(函:少キズ・経年薄ヤケ、カバー天地に少破れ・補修あり)
[付属品] 函、カバー、実物型紙付き
[掲載本] -
[関連展覧会] 「紙のフォルム展」神奈川県立近代美術館、1968年
尾川宏(おがわ・ひろし)1932–
1932年、広島県生まれ。彫刻家。
1955年より行動美術展に出品。集団現代彫刻展、日本国際美術展、現代日本彫刻展、昭和会展などに参加した。1963年、宇部市で開催された第1回野外彫刻コンクールで宇部市賞を受賞。
1967年、求龍堂より『紙のフォルム』を刊行。同年、ニューヨークで「MADE WITH PAPER」展に参加。1968年には毎日出版文化賞を受賞し、神奈川県立近代美術館で「紙のフォルム展」を開催した。
『紙のフォルム』刊行当時は行動美術協会彫刻部会員、同審査員。紙という身近な素材を用い、折る、曲げる、切る、組むといった操作から立体造形を制作した。
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