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土田ヒロミ / TSUCHIDA Hiromi

砂を数える|Counting Grains of Sand 1976–1989

砂を数える|Counting Grains of Sand 1976–1989

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土田ヒロミが、1976年から1989年にかけて撮影した群衆の写真をまとめた作品集。1978年と1985年に開催された同名の写真展を経て、1990年に冬青社より刊行された。

土田が群れに意識を向け始めた時期は明確ではないという。1970年頃の作品で構成した最初の写真集『俗神』にも、すでに数点の群衆写真が含まれていた。本書では、街路、広場、祭礼、行事などに集まる人々を、長い時間をかけて撮影している。

画面を埋める無数の人間は、一つの集団として見える一方、それぞれが異なる姿勢や表情を持つ個人でもある。題名の「砂」は、数えることのできない群衆と、そのなかに存在する一人ひとりを捉えようとする視線を示している。

終盤には、昭和天皇の病状悪化から崩御にかけて、皇居周辺に現れた人々の群れを収録。コンクリートの裂け目から湧き出し、やがて地中へ消えていく水のような人波を前に、土田は長年探していた群れに出会ったと記している。

群衆という対象への関心と、それを自身の問題として写真に定着させることの距離を問いながら編まれた一冊。加藤典洋、落合一泰による文章を収録し、仁田和男が装丁を手がけた。

[タイトル] 砂を数える Counting Grains of Sand 1976–1989
[出版元] 冬青社
[出版年月日] 1990年2月1日(第1刷)
[ページ数] 113頁
[大きさ] 約269*348*15mm / 1,210g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語、英語
[タイトルよみ] スナヲカゾエル
[著者・編者等] 土田ヒロミ/写真・文、加藤典洋、落合一泰/文、ロバート・リケッツ/英訳、仁田和男/装丁
[印刷] 東京印書館
[ISBN] 9784924725054
[状態] 中古【7】並上(カバー:背部分に少キズ)
[付属品] -
[掲載本] -
[関連展覧会] 「砂を数える」/1978年、1985年

土田ヒロミ(つちだひろみ)1939-

福井県生まれ。写真家。

1963年、福井大学工学部卒業。ポーラ化粧品本舗勤務を経て、1971年よりフリーランスとして活動。同年から1996年まで東京綜合写真専門学校、2000年から2013年まで大阪芸術大学で教職を務めた。

高度経済成長、群衆、祭礼、土俗文化、広島、ベルリン、福島などを主題に、変貌する社会と、そのなかに置かれた人間の姿を長期的に撮影。1975年頃から継続する被爆地広島の記録や、1986年から毎日撮影しているセルフポートレート「Aging」など、反復と継続を通して時間の変化を捉える作品を発表している。

主な写真集に『俗神』『ヒロシマ』『砂を数える』『新・砂を数える』『BERLIN』『フクシマ』『Aging』など。1971年「自閉空間」で太陽賞、1978年「ヒロシマ1945–1978」で伊奈信男賞、1984年『ヒロシマ』で日本写真家協会賞、2008年『土田ヒロミのニッポン』で土門拳賞を受賞。

作品はニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター、テート・モダン、カナダ国立美術館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館などに収蔵されている。

< Related Figures >

加藤典洋、冬青社

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